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【今日は何の日】7月1日 郵便番号記念日 「郵便番号の時代を懐かしんで」創作小噺

郵便番号記念日


郵政省(現:日本郵政)が制定しました。

1968年(昭和43年)のこの日、日本で郵便番号制度がスタートしました。この記念日は、新しい制度を広く周知徹底するために設けられました。

当時、郵便番号は3桁(NNN)または5桁(NNN-NN)でした。

また、当時の郵便番号の記載率は56.0%であり、まだまだ郵便番号の浸透は十分ではありませんでした。

そのため、郵便番号をはがきや封書に記入してもらう方法を考える必要があり、全国の世帯に対して郵便番号簿の配布など、大規模な広報活動が郵便局を中心に展開されました。

1998年(平成10年)2月2日には、現在の7桁(NNN-NNNN)の郵便番号が導入され、町域(町名から「○丁目」などを除いた部分)や大型ビルの階層までも個別の郵便番号で指定できるようになりました。

「郵便番号の時代を懐かしんで」

 

ある日、町の老夫婦が家の庭でゆっくりと過ごしていました。夕日が沈む中、二人は昔の話に花を咲かせていました。

 

妻:「ねえ、あの頃の郵便番号のこと、覚えているかしら?」

 

夫:「ああ、懐かしいな。3桁、5桁の頃の郵便番号だよな。どうして思い出したんだい?」

 

妻:「最近、新しい7桁の郵便番号になってから、昔のことが懐かしく感じたの。」

 

夫:「そうだね、あの頃は何かと大変だったけど、懐かしい思い出もたくさんあるよな。」

 

妻:「そうね。当時の郵便番号は3桁か5桁しかなかったから、町内の住所を覚えるだけで十分だったわ。」

 

夫:「確かに。町内で郵便物を送るときは、住所を書くだけで済んでたもんな。」

 

妻:「でも、それだけじゃなかったわ。覚えてる?郵便局のおじさんたちが、大PR作戦を展開したことを。」

 

 

夫:「ああ、そうだった。郵便番号を広めるために、全世帯に郵便番号簿を配ったり、周知徹底のために頑張ってたよな。」

 

妻:「そうそう。みんなに覚えてもらうのは大変だったけど、それが始まりで、次第に郵便番号を書くことが当たり前になっていったわ。」

 

夫:「でも、当時の郵便番号の書き込み率は56%だったって聞いたことあるな。まだまだ浸透していなかったんだよ。」

 

妻:「それでも、郵便局のおじさんたちの努力のおかげで、だんだんとみんなが郵便番号を覚えるようになったんだからすごいわよね。」

 

夫:「確かに。そして、98年になって7桁の郵便番号が導入されたんだ。思い出すと、あの時は驚いたよな。」

 

妻:「そうね。7桁になって、町名やビルの階層までも個別に指定できるようになったの。便利になったけど、ちょっと寂しい気もするわ。」

 

夫:「寂しいってどういうことだい?」

 

妻:「昔の3桁、5桁の郵便番号の時代には、手紙やはがきに想いを込めて住所を書くことがあったじゃない。でも今は、7桁の数字をただ書くだけで終わってしまうのよ。」

 

夫:「なるほど、そういうことか。確かに、昔の方が手間はかかるけど、何か特別な感じがあったな。」

 

妻:「そうそう、特別な思い出が詰まった手紙やはがきを送り合ったこともあったじゃない。」

 

夫:「うん、思い出深い手紙もたくさん受け取ったし、送ったこともあったな。」

二人はしばらく黙って思い出に浸っていました。

 

妻:「でも、新しい7桁の郵便番号も便利だし、時代の進化も大切なことよね。」

 

夫:「そうだね。新しい時代も楽しく過ごそう。でも、昔の思い出は忘れずにいたいな。」

 

妻:「そうよ。昔の思い出も、新しい時代と一緒に大切にしましょう。」

 

二人は縁側でお茶を飲みながら、郵便番号の変遷と共に過ごした長い歳月を振り返りました。そして、昔と今を大切にしながら、未来に向かって笑顔で歩んでいくのでした。

あとがき

 

郵便番号にまつわる小噺をお楽しみいただき、ありがとうございました。

 

郵便番号制度がスタートした昭和43年の頃から、時代は大きく変化してきました。当時は3桁、5桁の郵便番号でしたが、みんなが覚えるために郵便局のおじさんたちが大PR作戦を展開し、全世帯に郵便番号簿を配るなどの努力がなされました。

 

そして、平成10年に7桁の郵便番号が導入され、より細かな指定が可能になりました。

新しい時代が始まりましたが、昔の思い出を忘れずにいたいという老夫婦の会話が、この小噺のテーマとなりました。

 

時代の変化によって便利になったこともありますが、大切な思い出を共有することが減ってしまったり、手間をかけて想いを込めることが少なくなったりと、喜びと寂しさが交錯する時代かもしれません。

 

しかし、郵便番号が変わったことで新たな思い出も生まれ、未来に向けて楽しい日々が待っています。

大切なことは、時代が変わっても思い出と思いやりを忘れずに、笑顔で歩んでいくことだと思います。

 

これからも、懐かしい思い出と新しい出会いを大切にし、豊かな人生を歩んでいきましょう。

 

皆様にとっても素晴らしい未来が訪れることを願っています。

ありがとうございました。