【おすすめの一冊】
内容紹介(出版社より)
「すごいと思った」「すごく面白かった」「ヤバい」「神」……。
いまの小学生たちは、
たったの数ワードで感情を表現しがちですが、
それに問題意識を抱いている親世代は少なくありません。
また、年齢を重ね、さまざまな経験をするようになると、
過度に単純化された表現では
十分な意思疎通・自己表現ができず、
人間関係はもちろん、勉強や仕事をするうえで支障が生じるようになります。
本書では、
「感情を表現する言葉」に焦点を絞って語彙をあつめて分類。
齋藤先生のわかりやすい解説とイラストで、
「こういうときはこんな表現が使えるんだ!」と
楽しく自然と語彙力が身につく1冊です。
STEP1 感情基礎語 言いかえ力アップ
--こんな時はどんな言葉を使ったらいい?!
自分の気持ちを表現できる言葉を身に着けよう
・うれしい(有頂天、会心、感激、嬉々、欣喜雀躍、ご機嫌、痛快、浮かれる、小躍りする)
・楽しい(謳歌、期待、堪能、痛快、満喫、気晴らし、エンターテイメント)
・面白い(関心、興奮、滑稽、ひょうきん、夢中、ユーモラス、おかしい)
・明るい(快活、外向、陽気、楽観的、オープン、竹を割ったような、ほがらか)
・悲しい(哀愁、悲痛、センチメンタル、哀れ、うなだれる、切ない、胸がいたむ、やりきれない)
・寂しい/辛い/つまらない/だるい/苦しい/おかしい/おしい/かっこいい/清々しい/かわいい/おいしい/ガクガク/ルンルン/わくわく/エモい など
STEP2 状況説明力を鍛える
--日常のよくある状況を、
いろんな語彙を
使って説明してみよう!
・臥薪嘗胆/画竜点睛を欠く
・憤懣やるかたなし
・断腸の思い
・腸が煮えくり返る
・一網打尽 など
STEP3 ポジティブ変換で
コミュニケーション力アップ
--その言い方、友達を傷つけてるかも?!
友達ともっと仲良くなれる
「伝え方」を身に着けよう
・汚い部屋を見て……
「うわっ! 汚い!」→「自由な部屋だね!」
・初めて食べた料理が変わった味だった!……
「まずい!!」→「初めて食べる味!」
・友達が変わった洋服を着てきた!……
「ださい、変だよ」→「個性的だね」
・ノートの字が下手!……
「字が下手だね」→「勢いのある字だね」 など
STEP4 観察眼を磨く
「目の付け所」探しトレーニング
--感想が単調になってしまう1つの要因は
「ものの見方が平板で、目の付け所が見つけられない」こと。
名画や写真を例に、
どのようなところに注目すればよいかを学ぼう
・世界や日本の名画
・絶景、名所、景勝地
・史跡、遺跡 など
STEP5 大人も知らない?!
文豪たちの日本語
--知っていると一目置かれる!
美しい日本語表現と教養を身に着けよう
・白髪三千丈
・比翼連理
・寝穢い
・春蛙秋蝉 など
この本の感想
イラストが非常に可愛らしい点が特徴的です。
本の表紙にも
魅力的なイラストが散りばめられており、
子供たちの興味を引く工夫が凝らされています。
この「語彙力図鑑」という本は、
見て楽しむ要素が非常に強いです。
また、言葉の難易度は星の数で表示されているため、
知っている単語や少し難しい言葉も、
まだ知らなくても大丈夫です。
自分自身で理解できるようになっています。
12歳までに知っておきたいというタイトルですが
大人の私でも知らない言葉があったり
意味を誤解していたことに気づくことがあり、非常に勉強になります。
一つ一つの単語の意味や使い方が
自然に身につくように工夫されており、
飽きることなく、自分の好きなところから読むことができます。
さらに、巻末には索引があり、
本の中に登場する単語が一覧で掲載されています。
この索引を使えば、
あの単語の使い方はどうだったかなと振り返ることもできますし、
辞書のように使うこともできるのが素晴らしいです。